ep.01 【閉鎖病棟・独房編】起きたら紙おむつ履いて緊縛されていた件

気が付くと体に強烈な違和感があった。体が動かせない。といっても金縛りの類ではない。体が物理的に拘束されている。

両手、両足、それだけじゃない。腰もベッドに縛り付けられているのだ。

違和感は他にもある。股間がすごく蒸れる。なぜだ?

理由はすぐにわかった。おむつだ。

まさかこの年になっておむつを履くとは・・

思い出した。

昨日ババアパンツをはぎ取られておむつを履かされたのだ。看護師のようだったがあえてババアと呼ぼう。あのババアめ!大人になってからパンツを無理やり脱がされるとは・・しかも相手は一応異性である。

くそが!!!

おむつと前後して鎮静剤を注射された俺はそのまま意識を失って寝ていたのだ。

1,2時間しか寝てないような気もするし、丸一日たっているのかもしれない。外の明かりがないので夜なのは間違いない。病院に担ぎ込まれたのは夜中だったから案外時間は経ってないのかも・・

しかし全く体が動かせない。動くのは首だけだ。

両手首、両足首には柔道の帯のようなものが巻きつけてあり、それがベッドに縛り付けられている。はもっと太い帯(振袖ぐらい?)で同じようにベッドに縛り付けられている。力をいれてもほんの少しもぞもぞ動ける程度だ。1

これでは蒸れる股間を掻くこともできない・・

部屋は・・汚くて小さい。4畳ぐらいだろうか。独房といった方がよさそうだ。ただ、床と壁は緑のペンキで塗装してあった。ところどころペンキがはがれて白い壁がむき出しになっているが。

扉は鉄格子ではないが、分厚くて硬そうな木(樫とか?)のドアだ。ドアの横には 腰上ぐらいの高さに30cm x 60cm くらいの穴が開いてある。食事などを渡す窓のようだ。その横には地面にむき出しの和式便器があった。

完全に独房だ。まあ首しか動かせない今の俺にとって狭さは問題にはならないが・・

こんな感じのワンルームです。新生活にピッタリ!?

意識を取り戻してからそんなことを考えていると、独房の扉をバンッと開けてガラの悪そうな大男が入ってきた。190 cm 近い長身に薄茶色のサングラスをかけている。こいつはどうみてもカタギには見えないぞ。

あ、俺ここで死ぬのかな・・

(続く)


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感想(3件)

  1. 5点拘束」でググればどんなものか分かると思います。これとか []